催眠療法は、
「ヒプノセラピー」と呼ばれることもあります。
そして、ヒプノセラピーは、
患者の精神的な問題を解決へ導く治療方法であり、
潜在意識に働きかけるのに有効的な方法です。
また、潜在意識にアプローチをするという点では、
催眠術とは切っても切れない関係にあります。
ヒプノセラピーを上手に行うことで、
困っている人を助けることも可能なので、
「催眠療法」について今から詳しく解説していきます。
Contents
※私の催眠術の先生の記事
「催眠療法(ヒプノセラピー)とは?効果・やり方と催眠術との違いを解説!」
を参考にしました。
催眠療法(ヒプノセラピー)とは?
催眠療法(ヒプノセラピー)と聞いて、
どのようなイメージを持たれるでしょうか?
催眠療法をまるで魔法のように
思われる方も多いかもしれません。
催眠療法は、
催眠の技術を活用した心理療法の一種です。
精神的な病を治すために、
精神科医に通うのと同じと言ってもいいでしょう。
催眠療法は、暗示をかけることによって、
相手の心の奥底にある潜在意識まで働きかけていくので、
様々な心理的な変化を与えていくことができます。
最終的には、
潜在意識によって制限されていた
行動パターンに大きな変化を起こします。
自信を失っている時に行うと、
性格が大きく変わり、
立ち直るきっかけになることもよくあります。
催眠療法と催眠術との違いは何か?
「催眠術」と言って思い浮かべるものは、
テレビの影響もあって、
ショー的なイメージが強いと思います。
被暗示性を高めて催眠術にかかりやすい体質にして、
暗示にかかりやすくすることを目的としています。
また、催眠術は、
催眠術師が主導で行います。
思い込ませることによって
相手の精神状態を支配し、
「手がくっつく」「味が変わる」といった
催眠現象を見せることができます。
そして、相手を楽しませることが
目的になっているわけですね。
一方、催眠療法では、
人の意識の90%以上を占めている潜在意識に働きかけ、
ネガティブな思考を引き出すことで、
ポジティブな思考へ変換して、
精神面の悩みなどを
改善させていくことを目的とした技術です。
なので、精神状態が悪くなった時に
有効的な方法です。
そして、催眠療法は、
被験者側が主導となるので、
効果も長く続きます。
しかし、催眠術と催眠療法のどちらも
「暗示をかける」
という意味では共通しています。
催眠療法の効果と種類は?
催眠療法を活用すると、
以下のようなことが実現できます。
退行催眠…過去の記憶を振り返る
インナーチャイルド…子供時代のトラウマを癒して払しょくする
また、催眠療法は、
大きく2種類に分けることができます。
それが、「暗示療法」と「退行催眠療法」です。
それぞれについて、
詳しくお話していきますね。
暗示療法とは?
まず、1つ目は「暗示療法」という方法です。
その名の通り、相手を催眠状態にして、
ひたすら暗示をかけていきます。
そして、あがり症などのコンプレックスの元となっている
痛み、焦り、恐怖、不安などを取り除いていきます。
痛みを和らげていくことで、
精神面も改善されていくわけですね。
それと同じだ。
退行催眠療法とは?
催眠療法のもう1つの方法は、
「退行催眠療法」です。
この方法を活用すれば、
過去の記憶へ遡ることができます。
何かに恐怖を感じて、
一切行動ができなくなる時ってありますよね。
それは、幼少時など過去に起こったことが原因となって、
大きなトラウマを抱えている場合が多かったりします。
暗示療法は、表面的な痛みを抑える治療法でしたが、
それに対して退行催眠は、過去の記憶を蘇らせられるので、
トラウマなどの発生源をつきとめることが可能です。
つまり、問題の根本から
解決できる方法なのです。
暗示療法でも解決できない場合は、過去の世界へ遡って、
問題の元凶を確かめに行く必要があるというわけです。
年齢退行催眠療法
退行催眠も細かく2種類に分けることができます。
まずは、過去の記憶へと遡る「年齢退行催眠」という方法です。
生まれた時から小学校6年生までの記憶が対象となります。
トラウマは、幼少時の出来事がきっかけで
生み出されているケースが多いです。
だから幼少時の記憶を
掘り起こす必要があるというわけです。
過去へ遡ることで、
当時の感覚を鮮明に思い浮かべるようになるので、
嫌な出来事など思い出したくない記憶も
思い出せるようになります。
また、覚えていないような記憶も
あっさりと思い出すこともできます。
過去に起きた苦しい思い出を
しっかりと分析することで、
トラウマの要因が何なのか
はっきりと分かるようになります。
そして、成長した現在の自分のまま、
過去を冷静に見つめ直してみましょう。
現在抱えている問題の解決へと
導いてくれるはずです。
力へと変えることができるぞ。
黒歴史が多すぎるのよ。
前世退行催眠療法
「前世退行催眠」はその名の通り、
自分の生まれる前・・・
つまり、前世まで遡ります。
ここまで来るともう漫画の世界ね。
しかもこれは実在する人物が行った治療方法なんだ。
幼少時へと遡る「年齢退行催眠」だけでは
解決しきれない問題もあります。
その場合は、前世まで遡る
「前世退行催眠」を実践してみましょう。
実際にブライアン・L・ワイスというアメリカの精神科医は、
退行催眠という治療法を用いて幼少時のトラウマを癒していたのですが、
ある患者は最終的に自分の前世まで遡っていったのだといいます。
前世は、そもそも自分とは違う人物だから
意味がないのでは…?と思うかもしれません。
しかし、その人物が送った人生観をしっかりと身に刻むことで、
現在抱えている症状が改善されたケースも実際にあるのです。
暗示をかけても、
年齢退行してもトラウマが治らなかった…
そんな時に前世退行催眠は、
問題解決の最終手段となりうるでしょう。
インナーチャイルドとは?
インナーチャイルドは、
自分の心の中に住んでいる「幼少時の自分」です。
・親から愛情を注がれなかった
・先生から理不尽に怒られた
・独りぼっちで寂しい思いをした
・人前で大恥をかかされた
・夏休みの宿題が地獄のように多かった
……など、インナーチャイルドには、
幼少時の記憶や感情が保存されています。
そして、ネガティブな記憶が
中心となっている場合もあるので、
インナーチャイルドになっている場合も多くあるのです。
また、最近では、
「インナーチャイルドを癒しましょう!!」
という書籍も多く出版されています。
自由に生きるなら
過去の呪縛から解放する必要がある
ということですね。
思い出さなきゃいけないのよ?
昔は昔。今は今でしょ?
実際、幼少時の記憶が
悪影響となっているケースも多いです。
大人になっても幼少時の負の記憶が癒されないまま放置していると、
何をやっても上手くいかない人生を送るはめになってしまいます。
幼少時へ遡った後、
インナーチャイルドと対話して癒すことによって、
過去の嫌な記憶に囚われることなく
生きていくことができるようになります。
胎児期セラピー
インナーチャイルドを経験した後は
「胎児期セラピー」を行ってみましょう。
「胎児期セラピー」は、
赤ちゃんの頃の記憶までタイムスリップします。
それもお腹の中(子宮内)に
いた頃まで戻っちゃうのです。
この時の記憶を
思い出せる人ってほとんどいないでしょう。
というか、子宮内なんて
想像すらつかないかと思います。
しかし、潜在意識の中には、
その頃の記憶も保存されているので、
意外な出来事を
思い出したりもするものなのです。
インナーチャイルドを癒しても問題が解決しなければ、
思い切って胎児期まで遡ってみるのもいいでしょう。
催眠療法のやり方・方法
どれを体験してみたい?
これからご紹介する
「前世退行療法」の方法を実践することで、
過去の自分と向き合えるので、
現在抱えている問題の元凶が
明らかになるかもしれません。
それでは、
方法についてご説明します。
1.まずは、自分が遡る舞台である母胎空間を再現しましょう。
薄暗くて、雑音がなくて、ゆったりできる空間を用意します。
2.ベッドなどに横になって、目を閉じて、全身の力を抜いてリラックスしていきます。
そして、階段やエレベーターみたいな下へ降りていくイメージを浮かべましょう。
3.イメージに浮かべた階段やエレベーターなどで最下層まで降りていきましょう。
そこには大きなドアがあるので、それを思い切って開いてみましょう。
ドアを開けてみると、そこには「成人直後の自分」が待っています。
4.高校生→中学生→小学生…と記憶を辿って、生まれた時まで遡ってみてください。
過去のイメージが浮かばなくなった時はひとまず深呼吸をして立ち止まり、
ゆっくりでもいいのでイメージが浮かび上がってくるのを待ってみましょう。
全然浮かばなかった場合は、その頃に現在抱える問題の根本的原因があったりします。
5.自分の過去のイメージが浮かべば、どんどん記憶を遡っていきましょう。
やがて、暗闇に包まれますが、それは母胎の中にいた頃のイメージです。
さらにそこから暗闇の中を進んでいくことをイメージしてみましょう。
最終的に前世の頃の自分のイメージが浮かび上がってくるはずです。
この方法を実践すれば、
自分の中にある深層心理まで入り込むことができます。
過去の自分と出会えるというのが
大きなポイントでしょう。
今までの自分を試みることで、
大きな意識改革ができるのです。
催眠療法士・ヒプノセラピストとは?
催眠療法士になるには、
厳しい修行を乗り越えなければならないのでは?
もしかすると、そのようなイメージを
抱く方もいるかもしれません。
でも、催眠療法士になるのってそこまで難しいものでもなく、
正しい学び方をすれば誰でも簡単になれちゃうのです。
ここからは
「催眠療法士になる方法」をお教えします。
催眠療法士・ヒプノセラピストになるために資格は必要?
催眠療法士は全て民間資格となっていて、
国家資格は設けられていません。
つまり、勉強をしっかりと行えば、
催眠療法士を名乗ることができるのです。
しかし、催眠療法は、
人の精神的な問題と深く関わり合う職業です。
なので、独学で催眠療法を覚えただけで
活動することはおすすめできません。
催眠療法士として必要となるスキルを
しっかりと身に着けるためには、
できる人に教えてもらうのが
一番良いのです。
催眠療法士を育成するスクールはあるのか?
先ほども述べたように、
催眠療法は独学で学ぶよりも、
催眠療法をマスターしている人から
教えてもらうことをおすすめします。
そして、催眠療法を学びたいのなら、
先に催眠術をマスターすることをお勧めします。
なぜなら、催眠術というスキルを使って、
催眠療法を行っていくので、
まずは、催眠術の腕を磨く必要があるからです。
ぜひ、催眠術の腕を磨いて、
素敵な催眠療法士になってくださいね。
催眠術については、
次の記事が一番分かりやすくまとまっているので、
ぜひ参考にしてください。
▶催眠術のかけ方を初心者向けに公開!ヤラセや嘘じゃない!原理と仕組みも分かる
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